東日本大震災8周年追悼演奏会 合唱団員募集

この記事の投稿者: HCメンバー

来年3月の東日本大震災追悼コンサートに向けて、8月末から、ハイドン「天地創造」を練習しています。

天地創造と言えば、古くは、黛敏郎さんが音楽を担当されたハリウッドの名作映画をご存知の方もいらっしゃるでしょうか。
この記事を書くために、色々検索して知ったのですが、90年代にはスーパーファミコンのゲームもあったらしいですね。どんなゲームだったのか、気になります。

さて、天地創造は、キリスト教の旧約聖書(およびユダヤ教聖書)に書かれた世界のはじまりについての話です。
旧約聖書の冒頭、「創世記」には、この世界は、6日をかけて、神によって創造されたとあります(7日目は神様もお休み!)。

創世記によれば、世界には最初、光がなく、暗闇に覆われ、混沌としていたそうです。
そこへ、神が「光あれ」と言葉を発すると、光が生まれました。
以降、神が言葉を発するたび、そのとおりに、昼と夜、海と空、動植物…と世界は次々と豊かに広がっていきました。
そして、最後に、人間の男と女を創ると、神はとても喜んで、彼らを祝福し、これまでに造ったものをすべて人間に与え、満足した。そのように記述されています。
何だかワクワクするような光景ですね。

ハイドン「天地創造」は、このワクワク感を描いた、いえ、むしろ、抑えきれないワクワク感が表現されたような、明るく華やかな作品です。
そのワクワク感と言うや、言葉ではとても表現しきれないのですが、言うなれば、世界がこれから始まるんだという、そんな爽やかなエネルギーに満ち満ちている、と言いましょうか。聴く人はもちろんのこと、歌う人も、奏でる人も、そして、おそらく、作曲したハイドン自身も、この音楽が実際に音になったとき、とても前向きで、幸せな気持ちに包まれたに違いないでしょう。
そして、また、その明るさ・華やかさは、ただの勢いや無邪気さではなくて、作曲時、60歳を超えていたハイドンの、酸いも甘いも味わい尽くしたのであろう豊かな人生経験に裏打ちされているようにも感じます。

うーん!
実際に、どんな作品なのか、ちょっと覗いてみたくありませんか?

そんなあなたが音楽を聴く人なら、ぜひ来年3月16日は私たちの演奏会へお運びください!
歌う人なら、ぜひぜひご一緒に歌いましょう!(練習日程→https://haydn.jp/choir/schedule/)
クラシックはちょっと…、あ、でも、家族や友達が、という人は、「ハイドンの天地創造、やるらしいよ!」と、ぜひ教えてあげてくださったら、嬉しいです!

来年で、あれから丸8年になります。
甚大な被害を受けた東北や北関東で、今も支援活動を続ける皆様の報告によれば、被災地の暮らしも、最初期の緊急事態からは変わってきていて、ニーズも様々に多様化していると言います。様々なニーズを満たすには、様々な人の力が必要です。
もしかしたら、おこがましいのかもしれませんが、もしも、私たちの演奏会を機に、皆さまとともに、あの日のことを今一度思って、それこそ天地を再び創造するような多くの力を必要とする被災した皆さまの暮らしの再建に、私たち皆、少しずつ力を出し合えていけたら幸いです。

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