終了しました。

投稿者: HCメンバー

おかげさまで、演奏会が無事に終わりました。ご来場いただいた方も、影ながらの方も、みなさまの応援があって、私たちはこの大曲をやり遂げました。ありがとうございました!

さて、唐突ですが、今回は少し私の話をしてしまっても宜しいでしょうか。(えーっ?!という方はご遠慮なく!)

ハイドン「天地創造」は、私が子供の頃からいつか全曲を全パートで歌ってみたいと憧れていた作品でした。だから、この作品を演奏する機会が現実に目の前にやって来たときは、信じられない気持ちでした。でも、演奏会が大団円で終演した今、本当のところ、そこに至るまでには、とても一筋縄ではいかないことがたくさんありました。まさに、天地創造の後、りんごの味を知ってしまったアダムとイヴの子孫にふさわしく、といったところでしょうか。

まず、練習が始まったのは去年8月末。けれども、諸事情で実際に練習に費やせる時間はかなり限られました。いえ、むしろ、「時間は作るもの」と頭ではわかっていても、時間のみならず、体力・気力が圧倒的に足りない。ああ、もどかしい!好きなことだからこそ、少しでもやり始めれば、もっともっと突き詰めたくなるのに。そんな思いもありました。
また、今回の練習期間、個人的に、大切な人たちを何人も失いました。この世での命の時間を終えて、暫しのさよならになった人たち。そうではなくて、色々な事情でお別れがやってきた人たち。ほんの少し前までは、一緒にいる時間が永遠に続くかのように当たり前だったのに。
時には、他にも次々と迫る現実の厳しさに疲れて、大好きなはずのこの作品も、聴く気さえ起こらない日もあったのでした。

でも、きっと、実は、一緒に本番を迎えた仲間たちにも、会場で応援してくださった皆さまにも、また、物理的にはご一緒出来なかった皆さまにも、それぞれに色々なことがあり、時には難しい時もあったのでしょう。それでも、あのひと時、音楽を介在させることで、心をひとつに集わせたのだなあと、そう思うと、音楽の力とともに、出会いの貴重さ・今一緒にいられることの貴重さが改めて心に沁みます。

天地創造のエピソードによれば、天地は6日で造られたということですが、聖書の別の箇所には、「神のもとでは、一日は千年のようで、千年は一日のよう」という記述もあります。私の勝手な解釈ですが、人と人とが心を集わせれば、平凡な一日にも千年分かのような喜びがあり、千年続くかのような苦しみもたった一日かのように立ち向かえる、そのようにも理解できるのかなあと思います。

また来年のこの機会に、皆様にお会いできる日まで、それぞれの場所で過ごしながらも、時には今回の演奏会の思い出に浸りつつ、時にはそれぞれの場所に集う人たちとお互いに励まし合いつつ、過ごしていけたら素敵ですね。
また、今では東日本大震災に留まらなくなってしまった災害被災地でも、まだ道半ばにいらっしゃる皆様に、少しでも希望が増えていきますように願いつつ。

ラブレター

投稿者: HCメンバー

私は文章を書くのが好きですが、私的な日記とは違い、このブログに掲載される文章を書くときには、いつも、お読みになる皆様のことを思い浮かべて書きます。多くが私たちの団を応援してくださる方や、好意的な関心を持ってくださる方かと思います。ですから、やみくもに当日お運びいただくことばかりを狙いとせず、私たちの団のことをもっともっと知っていただけて、もっともっと好きになっていただけるような文章を目指しています。
少し大胆な言葉を使うなら、皆様に向けたラブレターを書いているような気持ちにも近いでしょうか。

熱い想いを伝えたい!
でも、ラブレターでも熱烈過ぎると、受け取ったほうは困ってしまいますよね。
気持ちはありがたいけど、どう返事をしたら良いのかと。
私にも経験があります。貰う側? 渡す側? その辺りはご想像にお任せしますが、ですから、ブログ記事もなるべく何日かにわたって、少しずつ書きます。自分の書いたものを、別の日に新たな目で見て書き直し、あるいは、新たな気づきを反映させたりします。そうして書き上げたら、必ず人に読んでいただいて、率直に指摘してもらい、また書き直します。
皆様と団とのつながりを、大切にしたいと思うほど、なかなか満足のゆくものを書くことは難しいものです。

音楽の演奏も、これに似ています。
私たちの団には、本当に色々な背景を持った人が集まっています。
音楽を生業にしている人。生涯の趣味として、長年、音楽を続けている人。とにかく音楽が好きな人。仕事人間。専業主婦。学生。老人。若者。中年。優しい人。厳しい人。まだまだ書き切れないほどです。さらに、ひとりの人が複数の背景を持っているのだから、どれほど多様なのでしょう! それに、今回の曲を充分に練習できた人、思うように練習できなかった人というのもありますね。
けれど、そんなふうに色々な人が、自ら諦めない限りは決して弾き出されることなく、みんなで本番の舞台に立つのが私たちの団です。だからこそ、それぞれが自分の熱い想いを持ちながら、あるいは、時には悩みながらも、お聴きくださる皆様の心に届けと、まずは心を合わせて演奏することを大切にしています。
また、そんな私たちであるがゆえ、皆様に気軽にお越しいただいて、楽しんでいただけるひとときをお届けできるのではないかなと、ひそかに信じて、ラストスパートの日々を頑張っています。

3月16日土曜日。午後2時開演。都営新宿線の船堀駅前です。
皆様と同じ空間に立てるのを、楽しみにしています!

チラシが出来ました!!!

投稿者: HCメンバー

ご無沙汰しております。
前回の団員募集記事掲載後、少し間が空いてしまいました。
この「師も走る」と昔から言われる師走、みなさま、率直に言えば多忙、前向きに美しく言えば充実した日々をお過ごしのことと思います。
普段は会社員をしている私も例外ではなく、特にこの12月は、文字通り、毎日に忙殺されているうちに過ぎ去ってしまいそうです。しかし、私には音楽(歌うほうはもちろん、聴くほうも!)があるので、仕事だけの人生にならずに済んでいます。
さて、そうこうしているうちに、私たちの次回演奏会のチラシが出来上がりました!

こちらは、プロのデザイナーさんに私たちの想いを伝えながらデザインしていただいたものです。出来上がりを初めて見たとき、私は、青い空、青い地球、青い海を、とても印象的に感じました。青という色は、常に何ごとかに追われがちな私たちに癒しを与えてくれますし、「天地創造」の出来事にふさわしい生命感や命の輝きも感じます。
さらに、今回のチラシは表側のみならず、裏側もカラー刷りになっていて、表側と同じ絵柄ながら、左下にさりげなく配置されている「水と大地と光の復興を願って。」というロゴがまた良いですね。
この美しいチラシを眺めつつ、想像してみました。私たちがこのチラシを掲げて、来年3月16日に開くコンサート当日の様子を。
駅前のきれいなホール。美しい音楽が奏でられ、終演後は、満足した面持ちのお客様に私たち出演者たちは囲まれて、花やらプレゼントやら受け取りながら、「いやあ!良い演奏だった!」なあんてお褒めの言葉をいただいて。
待って。これはもしかして、ただの自己満足じゃないの?
そうです。きっとこの考えは、私たちの中に常にあり、消えることはないでしょう。
身も蓋もないかもしれませんが、正直に言って、あの未曾有の出来事を前にして、私たちがこのコンサートを通じて出来ることなど、そうはないのです。
それでも、この来たるひとときが、みなさまの癒しと活力回復に役立ち、また、私たちの心が今そのときに、この震災で被災したすべてのみなさまと共にあれるような時になれば…。
この美しく、少々控えめな色遣いのチラシに、そんな想いもこめて。
本番まであと約2か月強。想いだけが前のめりにならないよう、引き続き頑張って練習していきます。

23日演奏会を終えて(交響曲23番)vol81

投稿者: admin

交響曲23番、私の苦手な運指の連発でどうしよう~!と思いましたが、本番は楽しく演奏しようと心掛けました。それでも緊張感はありました。

ベテランのみなさまのおかげで何とか演奏の流れに乗ることができまして感謝しております。

ハイドンの交響曲を演奏する時には狩で獲物を射る瞬間のような高い集中力が必要ですが、特別な意味や歌があるわけでもなく、素直に演奏すればいいのがよいところだと個人的に思っています。

ハイドンを自然に演奏できるようになるまで習練していきたいです。まだまだ慣れずにご心配をおかけしますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

交響曲第34番の演奏に参加して vol80

投稿者: HCメンバー

楽譜が手元に届き 初めて見る瞬間は、いつもワクワクします。
楽器を弾く経験の浅い それこそ入門の門に半歩足を踏み入れた私にとって しっかり音取り手順を踏まねばなりません。
2ndヴァイオリンの譜面の音を先ずはピアノで取り始めました。第1楽章中ほどで〜数ある楽曲の中でそう何度も経験できるものではない〜あまりの旋律の美しさ!紛れもなく琴線に触れる音の運びに はっとしてしまうのです。
心の奥の微妙な心情がキラキラ輝き身体中に散りばめられていくこの第1楽章に出会ってしまった、しかも演奏に参加させていただける機会に恵まれるのですから、頑張って挑戦しようと気持ちが固まるのです!
(これがその後えらいことになるとも知らず〜)
ハイドンは、いったい どんな心情の中でこの曲を作曲したのか 知りたくなりました。
ともかく自宅での練習時間が幸せなひと時でした。美しい音色で弾ける事が目標になりモチベーションも上向き〜初心者の練習の日々は続くのです。

趣きの異なる2、3楽章は活力と躍動感で明るいハイドンの魅力満載です。
そして4楽章 譜面見て余裕の私、ただ合唱でもそうですが、三連符はテンポ保ち合わせる事が難しい事理解はしてたのですが。。。それがあの速さ!プレイヤーズの4楽章 初練習時、手も足も出ず、はぁっ〜〜〜〜⁇と思っているうちに曲が終わっていました。
このままでは、本番の日は自分には来ない! とにかくやってみてどこまで出来るか 練習するしかないですね、それから本番まで大きな目標得ました。そして時間を大切に使う習慣も〜

なかなか思うようにはなりませんが、毎回の練習は身の引き締まる思いで臨みました。
本番終えて、さてどこまで皆さんについていけたか? 課題は山積みですが 〜でも1楽章の美しい音を紡ぐ一員に加えていただけた事 有り難い思いが溢れます。
ご指導の右近先生、メンバーの皆様のお導きにお礼申し上げます。

本番終える度 ハイドンの魅力 また一つ気づかされます。
何年か後 再度34番の演奏に参加できたら、きっと4楽章の三連符全て音にして弾けるぞ〜〜まだまだ目標目指してチャレンジの日々は続きます。
K.F

東日本大震災8周年追悼演奏会 合唱団員募集

投稿者: HCメンバー

来年3月の東日本大震災追悼コンサートに向けて、8月末から、ハイドン「天地創造」を練習しています。

天地創造と言えば、古くは、黛敏郎さんが音楽を担当されたハリウッドの名作映画をご存知の方もいらっしゃるでしょうか。
この記事を書くために、色々検索して知ったのですが、90年代にはスーパーファミコンのゲームもあったらしいですね。どんなゲームだったのか、気になります。

さて、天地創造は、キリスト教の旧約聖書(およびユダヤ教聖書)に書かれた世界のはじまりについての話です。
旧約聖書の冒頭、「創世記」には、この世界は、6日をかけて、神によって創造されたとあります(7日目は神様もお休み!)。

創世記によれば、世界には最初、光がなく、暗闇に覆われ、混沌としていたそうです。
そこへ、神が「光あれ」と言葉を発すると、光が生まれました。
以降、神が言葉を発するたび、そのとおりに、昼と夜、海と空、動植物…と世界は次々と豊かに広がっていきました。
そして、最後に、人間の男と女を創ると、神はとても喜んで、彼らを祝福し、これまでに造ったものをすべて人間に与え、満足した。そのように記述されています。
何だかワクワクするような光景ですね。

ハイドン「天地創造」は、このワクワク感を描いた、いえ、むしろ、抑えきれないワクワク感が表現されたような、明るく華やかな作品です。
そのワクワク感と言うや、言葉ではとても表現しきれないのですが、言うなれば、世界がこれから始まるんだという、そんな爽やかなエネルギーに満ち満ちている、と言いましょうか。聴く人はもちろんのこと、歌う人も、奏でる人も、そして、おそらく、作曲したハイドン自身も、この音楽が実際に音になったとき、とても前向きで、幸せな気持ちに包まれたに違いないでしょう。
そして、また、その明るさ・華やかさは、ただの勢いや無邪気さではなくて、作曲時、60歳を超えていたハイドンの、酸いも甘いも味わい尽くしたのであろう豊かな人生経験に裏打ちされているようにも感じます。

うーん!
実際に、どんな作品なのか、ちょっと覗いてみたくありませんか?

そんなあなたが音楽を聴く人なら、ぜひ来年3月16日は私たちの演奏会へお運びください!
歌う人なら、ぜひぜひご一緒に歌いましょう!(練習日程→https://haydn.jp/choir/schedule/)
クラシックはちょっと…、あ、でも、家族や友達が、という人は、「ハイドンの天地創造、やるらしいよ!」と、ぜひ教えてあげてくださったら、嬉しいです!

来年で、あれから丸8年になります。
甚大な被害を受けた東北や北関東で、今も支援活動を続ける皆様の報告によれば、被災地の暮らしも、最初期の緊急事態からは変わってきていて、ニーズも様々に多様化していると言います。様々なニーズを満たすには、様々な人の力が必要です。
もしかしたら、おこがましいのかもしれませんが、もしも、私たちの演奏会を機に、皆さまとともに、あの日のことを今一度思って、それこそ天地を再び創造するような多くの力を必要とする被災した皆さまの暮らしの再建に、私たち皆、少しずつ力を出し合えていけたら幸いです。

ハイドンコレギウムへようこそ!(2018/10/11)vol79

投稿者: HCメンバー

こんにちは。前回の演奏会より参加させていただいております新人メンバーです。

かねてより噂をお伺いしていたHC、尊敬する大先輩よりお声を掛けていただき、これは参加させていただかねば!とお仲間に入れて頂きました。

さすがHC、皆さんハイドンへの熱い思いで集まった精鋭揃いのメンバーの中、ハイドンにはこれまでほとんどご縁がなかった自分がどうなることかと思いましたが、毎回楽しく弾かせて頂いております。

ハイドンの交響曲全曲演奏を目指すとの大目標にまずは驚き!次回はそのうちの4曲を演奏予定ですが、それぞれに味わいが異なりハイドン初心者としても良い勉強となります。演奏については基本ノンビブラート、しつこいほどの(?)繰り返し、バロック弓や奏法を操る本格派のメンバー、どれもこれもオケにはなかった新鮮な経験です。そして100曲以上の交響曲のいろいろなバリエーション、これからどんな発見があるのかもこれからの楽しみとなりそうです。

金曜日の夜は、明日は寝坊できない!というプレッシャーはありますが、正に早起きは三文の得ですね。朝から充実して気持ちの良い週末がスタートしています。

まだまだ未熟者ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(Y)

演奏記:F.J. Haydn:交響曲第9番 vol78

投稿者: HCメンバー

「そうだ草津に行こう!」と思い立って、今年の夏休みは草津の音楽祭を聴きに行くことにした。今年のテーマは生誕200年を記念してグノー。お目当ての木管アンサンブルの夕べで演奏された「小交響曲」。フレーリーのフルートもインディミュアーレのオーボエも素晴らしい!やっぱり「小交響曲」は名曲だ。いつか演奏してみたいなあ・・・でもグノーは19世紀の作曲家なので「19世紀音楽研究会」になってしまう、うう・・・
 さて話は約1か月前に戻る。7月28日に行われたハイドンコレギウム第15回演奏会でオーボエの出番は交響曲3曲だった。その中の交響曲9番の3楽章のトリオはオーボエのソロになっていた。「繰り返し部分は同じことをしないように」と右近先生の指示のもとバリアツィオーン(変奏)を考えて合奏で試行する作業は楽しいものであった。また謀楽器店のサービス(感謝パチパチ)でマーラーチェンバーオーケストラ首席オーボエの吉井瑞穂先生のレッスンを受けることができた。指摘されたのは、リードやら、リードの咥え方やら、息の使い方など基本的なことばかりで、「自分は今まで何をやっていたの・・・」と思ったが、苦しんでいた高音域の打率が改善されて、本番はホールの響きを感じながら楽しむことができた。
吉井先生のレッスン後の雑談。
「来月、草津の音楽祭に行きます。」
「じゃあインディミュアーレ先生によろしく!私の師匠だから」
「はい!」
という会話がありました。しかし自分もよく使ってしまう「よろしく」という言葉ですが、
受講生でもなく、聴衆の一人として客席に行くだけの自分がオーボエ界の巨匠インディミュアーレ先生に、どう「よろしく」すればいいのだ?と後になってから考えた。ところが幸運なことに終演後にサイン会があり巨匠インディミュアーレ先生のサインをゲットできた。このサインをウィーンの方角に掲げ、1日5回礼拝すればオーボエが上手くなるという霊験あらたかなサインでござる。これを読んでるオーボエ吹きの皆さん、ご利益に与りたかったら「いいね」をクリックしてね。そして筆者にご利益があるかどうか、ぜひこれをお読みの皆さんの耳でたしかめてください。というわけで11月の演奏会のご来場お待ち申しあげます。

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オーボエSpagel

演奏記:J.S.Bach 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 vol77

投稿者: HCメンバー

山根あずささんと出崎夏菜さんによる若さみなぎる、そして優雅な演奏が繰り広げられました。
練習までは指揮有りだったのが、当日のリハで指揮者自身の提案もあり、指揮無
しでいくことが決まった時には、ソロに加えて指揮者の役割も急に任された二人はさぞプレッシャーでは?と思いきや、そこはやはり音大で百戦錬磨の経験を積んできたお二人だけあって難なく堂々と弾きこなしていました。
まず、1楽章の冒頭は2ndのソロヴァイオリンの合図で合奏が始まり、その後、
3楽章に分かれているこの曲は急-緩―急と様相が変わり、それぞれの掛け合いや合奏との会話を楽しみながら表現するお二人と一緒にひとつの音楽を作り上げていけたことは私たちにとっても大きな喜びでした。
特に3楽章では、合奏がメロディーを奏で、ソロヴァイオリンがその裏で刻む箇所があり、まさしく共同作業で音楽が出来上がっている素晴らしさを感じました。
このドッペルコンチェルトは我々ヴァイオリンを習う人間はほぼ通らなくては
ならない必修科目で、私自身も小学生の頃、泣きながらさらった覚えがありますが大人になって改めて出会ってバッハはこんなに奥深いものと再認識しました。
演奏後は拍手にこたえてお二人でアンコールを披露して下さいました。
プロコフィエフのデュオで、バッハとは打って変わってアグレッシブな難曲でしたが、二つのヴァイオリンが時に競い合うように、時に寄り添うように緩急
織り交ぜての演奏はそれはそれは見事なものでした。
これはまた目の前で凄い演奏を聴くことが出来て あの場にいられてよかったとしみじみ思った瞬間でした。
山根さん、出崎さんの益々のご活躍をお祈りすると共に、また是非共演できる
機会があることを願っております。

(Vn. TNMT)

ハイドンコレギウムへようこそ!(2018/05/17)vol76

投稿者: HCメンバー

ドイツレクイエムに参加させていただき、
そのままお世話になっているMです。
まわりのアマチュアバイオリン弾き達に
「ハイドン?いいねー!羨ましい!でもすごく難しいよ」と
おどされてブルブル震えております。
うまく弾けないのはそのブルブルのせいでしょうか。
ご迷惑をおかけしております。

さて、次回のプログラムの内の1曲。
バッハの「2つのバイオリンのための協奏曲」
バイオリン以外の楽器奏者の中での知名度はどうなのでしょう。
バイオリン弾きにとっては、誰でも知っているのでは、というほどの有名曲です。
ただ「ドッペル」と言ったらこの曲のことです。
発表会で弾かれた方も多いのではないでしょうか。

突然バイオリンをはじめたのは大人になってから。
2年目の発表会前に先生からお話しがありました。
「どうしてもこの曲をやりたいという小学生がいるから二人でいかが」
当時、クラッシックをまったく聞かなかった私はこの曲を知りませんでした。
「私、弾けるんですか?」
先生は
「う~ん、弾ける気がします」
・・・・
今考えると『気がする』で発表会で弾かせちゃうってすごいですね。
実際は当時の私のレベルとは、かけ離れた曲でした。
それからの苦労は語るまでもなく。

苦労した曲は、その後聞けなくなってしまう事が多いのですが、
この曲は、すごーく頑張った甲斐なく上手く弾けなかった曲なのに、今も大好きです。
お客様にも楽しんでいただけたら、
そして、バイオリンっていいな、と感じていただけたら嬉しいです。(M)

ハイドンコレギウムへようこそ!(2018/04/10)vol75

投稿者: HCメンバー

はじめまして、コントラバス新入団員のYSIです。3月の感動的なドイツレクイエムに参加させていただき、そのままお世話になることになりました。大学でバスを覚えてから四半世紀、ずっとシンフォニーオケで弾いてきましたが、そろそろ演奏曲目も2週目3週目となってきていました。それはそれで自分の変化を感じられて楽しいのですが、年齢を重ねてくると面白いことに、昔は見向きもしなかった古楽系の小さなオケ、さらにはカンタータのような歌の伴奏にも興味を持ち始めました。奏者募集サイトを閲覧していると、ハイドンを中心に古典からバロックを演奏し、常設の合唱団まで備えているという稀有な楽団を発見しました。さらに練習はなんと午前中・・・。アマオケの練習は週末の午後や夜間が普通ですが、そうなるとその日の予定がなかなか立ちません。「午前中に練習あればなあ」とずっと思っていたところでした。これは天命と勇気を出して電話し、末席に加えていただいたわけです。こんな飛び入りでは誰も知り合いはいるまいと思っていたら、昔参加していたある企業オケの方がいらして大変驚きました。恐縮にも私のことを覚えていてくださり、昔話もできて大変嬉しかったです。さらに予想外だったことは、練習場所が自宅から大変近いということ。これまでは片道1時間以上かけて公共機関を駆使して楽器を運んでいましたが、先日は生まれて初めて徒歩で練習に参加しました。夢のようです。
次の演奏会へ向けてハイドンプロの練習が始まっていますが、団員みなさんの熱心さと右近先生の的確かつユーモア溢れる指示に毎度感嘆しています。私は楽団がこれまでに培ってきた「語法」が身についておらず、解決音を大きく弾いてしまうなど不勉強さが露わです。長らく集団で弾いてきたせいで、1人で弾くときの音質や音量に困ることも多々あります。できるだけ溶け合って響くように演奏したいのですが、まだまだ精進が必要です。

最後にハイドンの好きな曲ですが、実はハイドンはオケで3曲しか演奏したことがなく、ほとんどの交響曲は聞いたこともありません。知っている中でなら、大好きなフルトヴェングラーの録音でV字ですか。ピアノ曲でしたら「アンダンテと変奏」ですね。様式美の中にロマンチックさがほんのり漂うのがハイドンの魅力かと思います。今後ともよろしくお願い致します。(YSI)

桐朋学園卒業記念オーケストラを聴きに行きました!(2018/3/15)vol74

投稿者: HCメンバー

 ハイドンコレギウムのHPにも掲載された我らが山根あずささんが出演されたコンサートを昨夜、杉並公会堂に聴きに行って参りました。

卒業式を2日後に控えたピカピカの4年生から成る桐朋のオーケストラは、終始エネルギッシュで、様相の異なった曲を3曲演奏されました。

まず、作曲科の田邉晧さんの新作、ファンファーレを、田邉さんご自身の指揮で、金管楽器が高らかに歌い、幕が上がりました。

次に、ベートーヴェンの「ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲」が続きましたが、各ソリスト(ピアノ小林愛実、ヴァイオリン山根一仁、チェロ上野通明)の名演は言うまでもなく、オケの絶妙な合いの手やバランスなどさすがと感心するばかりで、これは指揮者の井手奏さんの功績が大きいのではないかと感じました。小柄ながら、大きな手の振りは優雅で、キビキビと動き、オケとソリストをよく融合させていました。彼女も今年の卒業生なのでしょう。

そして、最後は、ブラームスの交響曲第2番、冒頭穏やかな旋律から始まり、1st VnがEの音をオクターブで奏でたところで、あ、今日の演奏はこれで決まり!!と思わせる説得力はさすが4年間、いやもっと長い期間、絶ゆまぬ練習を積んできたつわもの達の成せる技と感銘を受けました。

3楽章のテンポの速さにも驚きましたが、そのテンポを個々が作り出しているところが素晴らしく、軽いキャッチボールを楽しんでいるようでした。

さてアンコールはと言いますと、これが何とびっくり! 前半で片付けたピアノが再び登場して、何と、「ラプソディ・イン・ブルー」が始まったのです。ソリストは前半、ベートーヴェンを熱演した小林愛実さん。前半にも増す熱演で、会場をガーシュインの世界一色に変えてしまいました。アンコールとは言えない重い曲をオケは軽やかに、楽しげに演奏をこなし、見事に場を盛り上げていました。

どの演奏もパワフルで、力強く、若さを感じたことは間違いありませんが、ただその若さで突っ走る演奏ではなく、音を大切に愛おしみ一音一音を噛みしめながら演奏している姿が感動的でした。卒業されて、それぞれが別々の方向に進まれることと思いますが、各々の道で花咲かせることを確信致しました。 (Vn TNMT)

 

今週末は東日本大震災7周年追悼演奏会vol73

投稿者: HCメンバー

いよいよ東日本大震災7周年追悼演奏会も迫ってきました。
ブラームス作曲『ドイツ・レクイエム』は、本当に感動出来る曲で、最愛の曲と言っても過言ではありません。この曲は大学時代に合唱団で歌ったのが出会いです。以来15年くらい経っていますが、あの時に受けた感動は今でも覚えています。しかし、そうは言っても演奏予定がなかったので、なかなか勉強することも出来ませんでした。ですから、ついにこの曲をやろうと決めてから、あの手この手で研究しました。その過程で、2017年に来日したブロムシュテットの『ドイツ・レクイエム』を演奏をYouTubeで発見し、その演奏から色々なことを考えました。今回はその中から演奏様式について考えてみたいと思います。

19世紀後半の演奏様式、すなわち、ロマンティックな演奏とはどんなものだったのでしょうか。ブラームスの友人で彼のヴァイオリン協奏曲を初演したヨアヒムの晩年の演奏を聴くことが出来ます。

突発的なテンポの揺れや、控えめなヴィブラート、気の利いたポルタメント等、なかなか濃いですね。他にもハイフェッツの先生であるアウアーの演奏などもあります。

アウアーは自身が記したヴァイオリン教則本でヴィブラートは継続的に使うものではないと書いています。聞いていただければ分かりますが、控えめで効果的なそれを聴くことが出来ます。

ピアノ界からはダルベールの演奏を紹介しておきましょう。

ダルベールは当時大変愛されたピアニストで、ザウアーやローゼンタールと共にリスト派を代表するピアニストです。こういった19世紀生まれのアーティストのレコーディングが残っているのは、音質の悪さを考慮に入れても、大変有難いことです。

さて、ドイツ・レクイエムの録音だとどんなのがあるのかなと思い、色々聞いてみました。楽しい時間ですね。ただし、こういう大きい曲の録音はなかなかされませんでした。Wikipediaでは、1947年のカラヤン録音が最も古い録音として記録されています。ありがたいことに、それより古いメンゲルベルクのものがこちらで聴くことが出来ます。

メンゲルベルクについて知りたい方は、こちらで。

さて、メンゲルベルクの録音が一番古い録音かは分かりませんが、マーラーが「私のように指揮をする」と高く評価するほどの指揮者であるメンゲルベルクの録音は、まさに19世紀末の演奏様式を我々に聞かせてくれるものと思えます。その特徴は一言で言えば、細かいテンポの揺れです。メンゲルベルクのテンポは動きます。しかし、驚くべきことに、演奏は崩れません。まるで譜面に書いてあるかの如く、オケも合唱も一緒に動くのです。これは、テンポの揺れが即興からくるものではなく、メンゲルベルクの解釈であり、それを含めて一緒に練習したからできる技でしょう。そう言った意味で、まさにメンゲルベルクの解釈を完全に具現しているのです。
さて、どこを聴いても興味深い瞬間ばかりですが、特に第7のJa, der Geistの箇所が白眉です。あそこだけ前後の時間の流れを全く無視したようなテンポで、時間が止まったように感じます。それはまさに聖なるGeist、超越した存在のGeistが現れた瞬間のようです。
しかしそれは全て練習の通りにやっているはずです。しかし、そこには霊感が宿っています。なんと荘厳な演奏でしょうか。

次に、フルトヴェングラーのものを聴いてみましょう。

フルトヴェングラーもメンゲルベルクも、とても後期19世紀的な演奏様式で、その極致と言っていいと思います。しかし2人の違いの大きさもまた、この2人を同じ様式に入れていいの?というくらい違います。計算しつくされたルバートを駆使するメンゲルベルクと違い、フルトヴェングラーの演奏には、メンゲルベルクにない即興性、あの瞬間にしかないインスピレーションが輝いているように聞こえます。突然揺れるテンポに、オケも合唱も、パート単位で動くのが精一杯で、団員全体では動けなかったのだと録音から分かるからです。しかし、それでも音楽は崩れない。演奏も、ずれてはいても、崩壊することはありません。こんなことが現代で起きたら、こんな音楽的なサウンドが維持できるでしょうか。いや、無理でしょう。フルトヴェングラーならではの奇跡のような演奏です。
何故フルトヴェングラーにはこんなことが可能なのでしょうか。それは彼の中に、遥か先のゴールが見えているからです。聴いていて、あの凄まじい第2楽章や第3楽章、そして第6楽章を聴いても曲が終わった感じが全くしないと思いませんか?聴いていて、途中で、今日はこれくらいでいいやとは全く思わないのですね。続きがあることが感じられる。第7楽章の最後の和音が終わるまで、解決感がまるでないのです。楽章の終わりはとりあえずの停止でしかなく、次があることが感じ取れるのです。そのため、どんなにテンポが揺れても、全体の芯はビクともしていない。この安定感が必ずあります。しかしそれはあの凄まじい音響対によって巧妙に隠されるのです。フルトヴェングラーの演奏はいつも熱狂と深刻さがとてつもなく強調されますが、にも関わらず、聞き手は疲れることなく、最後まで憑かれたように聞いてしまいます。まるで、結末を知っているのにやっぱり感動する長編小説のようです。

言ってみれば、メンゲルベルクの演奏は、計算され尽くしているにも関わらず即興としか思えないディテールに感動し、フルトヴェングラーの演奏は即興性に満ち溢れていながら、終わってみれば曲全体に感動させられるという、パラドックス的な演奏なのです。

これに比べれば、前述のブロムシュテットの演奏やわが師ノリントンの演奏も、アッサリしています、あっけないほどに。ただ、私はノリントンの演奏は18世紀的な演奏様式、即ち19世紀後半の人が考えていたドイツの伝統的な演奏様式のハイレベルな再現であり、ブラームス最愛のクララ・シューマンが愛したであろう演奏様式だと思います。

さて、ではブロムシュテットのような演奏様式はどのようなものなのでしょうか。それは言ってみれば、メンゲルベルクでも、フルトヴェングラーでもない、もうひとつの道として20世紀に綿々と作られてきた良識あるドイツ人による演奏様式です。そこにはメンゲルベルクのような作意はありません。また、フルトヴェングラーのような遠大な構成感も瞬間の即興性もありません。しかし、それは柔らかさと暖かさに満ちた、誰もが納得のいく良識的な演奏です。この良識派の演奏は、19世紀に始まった市民による合唱運動が100年かけて作り上げたものです。指揮者の解釈の関与を極力排し、多少の差はあるにしても、大筋においてある種の枠からはみ出ない演奏。通常このような演奏を伝統的な演奏と呼び、戦後から主流派として、今でも大きな影響が続いています。私は、アーノンクールやノリントンの登場により古楽の影響が入るかと思いましたが、結局は大きなムーブメントにはならなかったようです。古楽器演奏を含む最近演奏がそれを表しています。


さて、ここで問題です。

私の演奏はどの立ち位置にいるでしょうか?

答えは、演奏を聴いていただければ分かります。
では、3月10日はタワーホール船堀でお会いしましょう(笑)
開演13時30分です、お間違えなく~

18世紀音楽研究会ハイドンコレギウム
音楽監督:右近大次郎

ハイドンコレギウムへようこそ!(2018/02/24)vol72

投稿者: HCメンバー

こんにちは。ピンクケースのIです。 背負っているバイオリンケースの色が印象に残るようでピンクの女性と言われることがよくあって^^ それは良いとして、東日本大震災6周年追悼公演のF.J.ハイドン「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」をやった時にお邪魔して以来、そのまま居座らせて頂いています。

ハイドンに傾倒しているわけではなく、とても楽しい曲ばかりなのだよ、とチャーミングに微笑みながらつぶやく某氏の言葉に興味をそそられ、12番、13番の交響曲を聞いて みたら本当にワクワクするような楽しい曲だったので、弾いてみたいなと参加させていただきました。 とは言え、その演奏会には諸事情により参加できず、私が団員として最初に演奏会にデビューしたのは昨年12月のチェレンシスの回となりました。
早起きが苦手なのに毎週土曜日の朝に楽器を担いで通えているのは我ながら偉いな、と思っています(笑)
私をその場に向かわせる魅力があるからこそでしょうか☺

大学からはじめ自己流ながら、ときに辞めて他の趣味に走ったり(踊ったり)しつつも、なんやかんや楽器歴も長くなりました。以前習ったことのある先生に「じゃじゃ馬さんはまだ続いているのね。良かったわね。」と言っていただいています。因みにこのじゃじゃ馬さんは先生宅で暴れていたわけではなく、『♪の黒玉を見ると走る、滑る、コケる』から手綱をしっかり握っておかないと大変!!!ということで馬好きな先生から命名されたものです。いまだにその癖が抜けず、しまった!と一人疾走することが・・・ごめんなさい。走るな危険のステッカーを額にがんばります。

海外に行くことが好きであちらこちらに出掛けています。お薦めな場所があれば是非教えて下さい。後、楽しいエピソードを聞かせて下さい。今は7月ごろに行こうかな、と考えています♪ もうすぐ3月の本番ですね。良い演奏会になるよう頑張ります。このオケにいると素敵な歌声を聴ける機会も多くて良いですよね。 よろしくお願いいたします。(I)

ドイツレクイエムもうすぐ本番(2018/02/14)vol71

投稿者: HCメンバー

いよいよあと数回の練習で3月10日のドイツレクイエム本番を迎えることとなりました。

ブラームスと聞くと、まず思い浮かぶのは4つのシンフォニーです。いずれの曲もかなり難しく、苦労した覚えがあります。

団員の中にはドイツレクイエムを演奏する機会を待ち焦がれていた方もいらっしゃったようですが、この曲について私はあまり知識もなく、楽譜を手にした時の最初の印象は「うわぁ、フラットがいっぱい!」でした(2曲目の前半)。これは私の先入観かもしれませんが、フラットの多い曲は音程がとりにくく、上滑りしがちで弾きにくい!という印象があります。ですから、正しい音程をしっかり耳に記憶させて、指使いについてもいろいろと試みたりもしました。

さて、練習も回を重ねると次第に他の弦パート、大勢の管パートにも耳を傾けることができるようになり、音の重なり、拡がり、そして曲の全体像が少しずつ理解できるようになりました。前回は合唱、ソリストとの合同練習でしたが、改めてこの曲の繊細な面とスケールの大きさを感じました。

1868年、ブラームスが35歳の時(ちょうど今から150年前で、あの「西郷どん」が活躍していた時期なのですね!)に完成させたと伝えられるドイツレクイエム・・・「合唱と管弦楽の傑作」と称されるこの曲に巡り会えたことを嬉しく思い、本番当日は心を込めて演奏して、皆様と感動を分かち合いたいと願っています。

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ドイツ・レクイエム(2018/2/9)vol70

投稿者: HCメンバー

もう何十年もクラシック音楽を聴き続けているが、まったく馴染みのない(知らない)曲というのも未だに少なくない。シンフォニーだけに限定しても、

○シューベルト、メンデルスゾーン(1、2番/CDは一応持っている)

○ブルックナー(1~3、5、6、8番)

○マーラー(2、8番)

○プロコフィエフ(2~7番)

○ショスタコーヴィチ(1~4、6~15番)

などはまったく知らないしCDも持っていない。

そしてオペラとなると、知っていると言える曲はモーツァルトの5つのオペラ、ワーグナーの一部、あとは「こうもり」、「ばらの騎士」、「メリー・ウィドウ」、「トスカ」くらい(CDを持っているオペラは他に結構あるのだが「知っている」とは言えない)。

趣味の音楽鑑賞であれば、自分の好きな曲だけ聴いていれば良いのだが、オケに入っていると、知らない曲も演奏することになる。知らない曲を演奏するということはそれなりの勉強が必要になる訳で、昨年も「道化師」と「カヴァレリア・ルスティカーナ」を新たに勉強したばかり。

そしてブラームス:ドイツ・レクイエム。

ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(この曲も実はよく知らない)同様、宗教曲としてはかなり有名な曲と言われている(ブラームスの最高傑作と言う人もおり、カラヤンは映像2回を含む計7回の録音を残している)が、これまでまったく聴く機会がなかった。

そして、スコアと初CD(カラヤン=ベルリン・フィルEMI/1976)を買ったのが昨年春頃、上記オペラが終わったのが7月末だったので、あまり時間が取れなかったことも事実だが、年末テレビでやっていたブロムシュテット=ゲヴァントハウスの演奏は、「ある程度知っている」曲として聴くことができた。

とはいえ、オペラとは異なり きちんと数えてさえいれば落ちることはないので、曲を「覚える」レベルまでには達していない。本番までもうあとわずかとなったので、あらためて歌詞や合唱との関係をチェックしておきたいと思っている。(ドイツ・レクイエム初心者)

 

Let It Go (Disney’s “Frozen”) Vivaldi’s Winter – The Piano Guys(2018/02/04)vol69

投稿者: HCメンバー

こんにちは。

先日、東京は4年ぶりの大雪でしたね。
立春をむかえ暦の上で春になったとはいえ、まだまだ
厳しい寒さが続きそうです。

そこで、というわけではありませんが、
冬が楽しくなりそうな映像と音楽はいかがでしょう
か?


「アナと雪の女王」テーマ曲『Let it go』、
ヴィヴァルディ「四季」より冬、のモチーフもでてき
ます。
出だしもそうなのかな。

まっ白な世界の中、白いピアノ・白いチェロで
微笑みを浮かべながら気持ち良さそうに演奏している
のは The Piano Guys

ビデオ撮影: ポール·アンダーソン
ピアニスト: ジョン·シュミット
チェリスト: スティーブン·シャープ·ネルソン
音楽プロデューサー: アル·ファン·デル·ビーク
という4人で構成されるユニットです。

YouTube への投稿から人気がでてSONYと契約してCDデ
ビューしたそう。
この人たち、ブライスキャニオン国立公園(アメリ
カ)の崖の上で演奏したり、映像も凝ってます。

ではみなさま、暖かくしてお過ごし下さいね。(M.F)

 

ドイツレクイエム練習報告(2018/01/29)vol68

投稿者: HCメンバー

ブラームスのドイツレクイエムの練習を数回重ね、ようやく輪郭が見えてきました。各パートの音は複雑に入り交り、統一感を出すにはとても難しい曲です。響きがぴったりとはまった時、なるほどなと思ったりして勉強になります。

いつもよりオーケストラの規模が大きいため、迫力が感じられます。

昨日、始めて合唱と合わせることとなり、どのようなハーモニーを作り出せるかととても楽しみにしていました。

やはり歌を聴きながら弾く時、テンポの拠り所をつかみやすくなり、曲の完成に一歩近づいたような気がします。

右近先生から言われたようにオーケストラはあくまで歌唱のサポートという立場で肝に銘じて演奏中、なるべく歌をしっかりと聴きたいと思っています。 (H.E)

ドイツレクイエム練習報告(2018/01/20)vol67

投稿者: HCメンバー

右近先生海外出張中のため、2週続けて代わりの先生にご指導いただきました。

1/13の弦練では、2小節くらいごとに止めては指示をいただき、何度も繰り返し練習しました。その中でp、pp、f、ff等をきちんと弾き分けること(特にfで大きくしすぎない)、デクレッシェンドをきちんとやること、など日頃、再三注意されていることのほかに、全体の和音の中で自分がどの音を分担しているのか、バランス、音程、音色などについて「次に来る和音を想像してから音を出して」、とか「体の中にいったん周りの音をいれて」、とか「テンポはあっているけど音色や弾き方がばらばらだからあっている感じがしない」、など様々な表現で御指示をいただきました。そのような中で他パートの音がだんだん良く聞こえるようになり、ブラームスらしいやわらかな音色の世界が少し見えたような気がしました。演奏というのは一時も気を抜くことができず本当に神経を使って集中しないといけないのだと思い疲れましたが、心地よい疲れでもありました。また、あるか所の3連符の最後の音の弓のスピードを少し遅くすることでブラームスのためらいみたいなものが表現できるという指示ではまさに実感することができ、大変興味深く感じました。

1/20の練習は、全体練で人数が大幅に増え、人数に対し部屋が狭かったこともあり、音があふれかえっている感じがしました。人数が入るか入らないかだけでなく、練習場所はある程度余裕のある広さが必要だと思ったことでした。

また、テンポが少し速かったのか元気いっぱいの運動会みたいな演奏になってしまった気がします。本番までにはブラームスらしいベールが一枚かかったような大人の音色の世界を表現できたらいいなと思います。(や)

 

いつかやってみたい曲(2018/01/03)vol66

投稿者: HCメンバー

 

いつか、やれたらいいな。

いつか、そのうち、いつか、やってみたい。

いつか、きっと、いつか、やれるとおもっていたんだけどな。

いつか、ほんとうは、いつか、やってみたかった。

 

そうやって、年月の流れのなかで、なかばあきらめていた曲がいくつかあります。

編成が大きすぎるとか、特殊楽器がたくさん必要だとか、極端に難しいとか、一部の楽器の出番が極端に少ないとか、理由はいろいろで、しかしアマチュアのオーケストラにとってはどれも大きい障壁となる条件です。

ドイツ・レクイエムもそんな曲のひとつでした。だってね、1楽章でヴァイオリンの出番がない! もうそれだけで、選曲会議とかでは真っ先に削除されてしまったりするんです。もちろん、どのパートもかなり難しいし。さまになりにくいし。スコアを眺めながら、ほんとうにあきらめていました。

 

「すごい! ドイツ・レクイエムが巡って来た!」

この曲をやることになったと聞いたとき、喜びより感謝のほうが大きくて、数日間、まわりのいろんな人に感謝しまくっていました。すっかり古ぼけたスコアを、新しく買い直して、さあて練習が始まりました。

 

思い出したり、新しく学んだりすることがたくさんあって、いまのところ、学生のときみたいな気分で練習しています。そう、アフタクトを大事にするとか、細かい音符を歌うとか、音を育てて跳躍するとか、かえって新鮮に感じて、毎回の練習がとても楽しい。ただ、ちょっと土曜日の朝に、高音のppが頻発するので、目が白黒しちゃいますけど。

これから2ヵ月半、たくさん勉強して、たくさん楽しんで、本番に臨みたいと思います。(zakkiya)