私の好きな作曲家Best3その4(2016/9/6)vol24
投稿者: HCメンバー
私にとってのベスト1の作曲家はずっとモーツアルトでした。
ところがこのハイドンコレギウムの団員にしていただき、ハイドン交響曲全曲制覇に向かいながらまるで宝箱のようなハイドンの様々な作品に触れて、すっかりこの作曲家の虜になってしまいました。何曲演奏してもハイドンの曲はいつも私をわくわくさせてくれ、決して飽きることがないのです。
私たちのマエストロ、右近先生はハイドンの曲を指揮なさりながら、曲のところどころにちりばめられたハイドンのユーモアを瞬時に理解して教えてくださいます。
私もいつか思わずくすっと笑ってしまう先生の境地に少しでも近づければと思っています。
ベスト2、3はいまだ模索中です。
というのも右近先生が素晴らしい秘曲のような作品を次々紹介してくださるので、もしかすると次に演奏する曲、作曲家が私にとってのベスト3に入るかもしれないからです。
11月の演奏会では先生が何年も前から心の中で暖めていたクラウスの交響曲を演奏予定ですがこれも知られ
ざる名曲と呼べるとても素敵な作品です。
ハイドン交響曲全曲制覇、そして私にとってのベスト2,3が見つかるまであと何年かかるのか、
そこに向かってひたすらアンチエイジングに励む日々を送っています。(KK)
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私の好きな作曲家BEST3&いつかやりたい曲その3(2016/9/1)vol23
投稿者: HCメンバー
ハイドンは大学時代に演った6番「朝」が思い出深いですね、その延長線上にハイドンコレギウム入団がある気がします。
確か2年の時なので、まだ楽器を初めて2年でソロを弾くという無謀なことをやらかしました。(結果は記憶抹消)
それからフルオーケストラでのチャイコ、マーラーの時代を経て、25年前からバッハのカンタータを始め今に至るという訳。
約200曲近い教会カンタータのうち120曲くらいを演奏してつくづく感じるのは、つまらない曲が一曲も無いこと。
毎週毎週、作曲、譜面起こし、オケ合唱練習指導して日曜日の礼拝演奏、で駄作が一曲もないこの奇蹟!。
奏者としては、通奏低音譜面だけ見ると単調でつまらなく見えるかもしれないけど、バロック演奏独特の小さなフレージングで自由な節回しつけ、ソリスト、オブリガート器楽と掛け合う至福の時、そこに意味深い歌詞が加わる・・・。
(と言いながら、最初から最後まで延々と続く8分音符にボーとして段を間違えることありますが)
そんなバッハ音楽の頂点は、やはり「マタイ受難曲」かな。
いつかやりたい曲筆頭なのですが、まだまだ好きなカンタータがいっぱいあり、一曲一曲を楽しみたいですね。
ということで今の一押しは、カンタータ106番「神の時こそいと良き時」
なんて、バッハのことばかり書きましたが、ハイドン、モーツァルトもいいですね。
ハイドンは弦楽四重奏、モーツァルトはピアノコンチェルト20番、レクイエムはいつかやりたいですね。(Y)
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私の好きな作曲家BEST3&いつかやりたい曲その2(2016/8/27)vol22
投稿者: HCメンバー
統一テーマ1「私の好きな作曲家ベスト3」は、あまりに漠然・広範囲なテーマなので、私なりの縛りを入れて考えてみました。“聞くのではなく、自分が弾いてできる範囲で”且つ“室内管弦楽サイズで”と考えると、①Vivaldi/ Telemann ②J.S.Bach, ③Handel/ Haydn に絞られてしまいます。2管編成まで拡張すれば、①Mozart、②Haydn後期、③Beethovenかなということで、答えも在り来りなものになってしまいました。
統一テーマ2「いつかやりたい曲」ですが、自分の残り時間を考えると大層なことは言え
ませんが、バッハのマタイ受難曲とヘンデルのメサイヤ全曲演奏です。モーツアルトのレクイエムはコレギウムも含めて過去に弾くことが出来ました。マタイ受難曲は、二組のオケが必要なので、当団のメンバーが増えるまで待つか、他の団体と一緒になってやるかしか方法はないかと思います。ソリストの人数や合唱団もいつものサイズよりも大きくなり、準備期間がかなり要るのではと思っています。出来れば、第10回追悼演奏会(4年後)で演奏できたらと密かに期待しています。
現実に立ち返り、今私達は11月20日の第12回演奏会を目指して練習を開始しましたが、どんな曲でも初回の練習から、止まらずに最終楽章まで弾ける(吹ける)レベルになってきたと思います。個人練習のレベルがかなり上がってきたと言えるのではないかとも思います。後は、リズム感と音程、特に転調していく時の“ハモリ感”があってくれば、もっと良い音楽になっていくと思います。少ない練習期間をいかに有効に使うか、先ずは出席率を高めて、毎回の練習の質を上げていきましょう。(HM)
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いつかやりたい曲 その1(2016/8/23)vol21
投稿者: HCメンバー
お題が「好きな作曲家ベスト3」または「いつかやりたい曲」ということですが、ベスト3が、前回の方と2名ほどかぶり、かつ3番目が思いつかなかったので、「いつかやりたい曲」でいきたいと思います。
大学時代のオーケストラ時代には、モーツァルトというのはアマオケには鬼門で選んではいけないというのが不文律のようになっていました。
そんなわけで若い頃はモーツァルトの管弦楽曲や協奏曲を演奏する機会がなかったのですが、ハイドンコレギウムに参加させていただいてからは、バロックから古典派までがレパートリーですので、当然モーツァルトもプログラムの対象になっております。
ヴァイオリン協奏曲、レクイエム、ロンド、コンサートアリアなどを演奏してきました。11月には協奏交響曲を演奏することになっています。
そんな中で、私がいつかやりたいなと考えているのは、ピアノ協奏曲です。
特に20番、21番、27番などができれば幸せです。
更に言うと使用楽器がフォルテピアノであれば更に良いのですが、それは高望みでしょうか。
いつか実現することを期待しています。(TB)
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8/13:次回演奏会の初練習!(2016/8/20)vol20
投稿者: HCメンバー
※本日のブログは「ホルンのなお風」でお送りします。
ホルンのなおです。暑いな!
さすが、NASAが今年は暑いで!とゆうただけあります。
そしてうちらハイドンコレギウム、7/30の演奏会が終わっても、まだ次が待ってるんやで!
お客さんも待ってるんやで!
ハイドンさんが全曲制覇まだかいな~ゆうてるんやで!
・・ということで、日本暑いわ世間はお盆やわでも、我々は粛々とハイドンやります。
8/13からは、次の演奏会(11/20 豊洲文化センターやで!)
にむけた練習がスタートしました。次の演奏会は以下の4曲!
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ハイドン39番
ハイドン108番
モーツアルト バイオリンビオラのためのシンフォニアコンチェルタンテ
クラウス 交響曲ハ短調
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初回の本日はハイドン39番とクラウスの交響曲を練習しました。
さて、うちの指揮者の右近先生は初回の練習で、
楽譜には書いてない様々な細かい音のニュアンスを伝えてきます。
「ここはppで!」
「二小節で膨らまして消えて!」
「とぅ~んってやって!!」
・・・などなど。
このニュアンス作りは、右近先生のハイドン研究の結果なのか、
単なる個人の好みなのか、
鉛筆転がして決めてるのかは、なおにはよくわかりません。
ただ、ハイドンはなにも考えずに吹くと全然面白くないとかハイドンマニアからよく聞くし、
きっと書いてあろうとなかろうと、
色々やってみるのがハイドンなんでしょう。知らんけど。(←大阪人の口癖)
なので、古典てなんか同じ事ばっかりやってるしな~って思う人は
一度ウチでやってみると、案外ハマるかもしれません。
さて。ハイドン39番は短調、かつハイドンでは珍しいホルン四本。
後にモーツアルトが、25番を書くのに意識したっぽいと wikipedia に書いていました。
今風に言うとインスパイアされたってやつ。
なのにモーツァルト25番の方が多分世間的には有名で、
ハイドン的にはショボンな気分と思う。
かわいそうに。
※あ、そうそう ホルン4本必要なので 今回もエキストラ二人お願いしました!
そしてクラウスの交響曲ハ短調。
多分、クラウスって誰よ?って人も多いと思うけど、
「スゥエーデンのモーツアルト」とかいう異名を持ってた人らしい。
(さっきの25番の件もそうやけど、
みんなしてモーツアルトモーツアルト言いよってからに!!!(ToT))
曲は、とっても美しくて激しい感じの曲。
なお個人的に持ってる印象は・・・女の情熱と嫉妬。
・・ってか、そんなんゆうてもよくわからんと思うので、演奏会聴きにきて。
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私の好きな作曲家BEST3 その1(2016/8/15)vol19
投稿者: HCメンバー
リレーブログめでたく2周目に突入しました。2周目の統一テーマは「私の好きな作曲家BEST3」又は「いつかやりたい曲」です。まずはEさんのベスト3から。
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私の好きな作曲家3人、ハイドン、モーツァルト、ベートーベン。
ハイドンコレギウムプレーヤーズに入団してからハイドンの曲を多く演奏したおかげでハイドンについて理解を深めたことにより、もっとも親近感を持つようになりました。特にそのユーモアのセンスに感銘を受けています。毎週の練習はとても楽しいため、できるだけ休まないようにしています。
モーツァルトはその高い芸術レベルと美しいメロディにより、いつもハッピーな気分にさせてくれます。休日、朝起きてから、よくモーツァルトを聞き、1日楽しく晴れ晴れとした気分となります。
ベートーベンは力強く元気を与えてくれます。仕事がうまく行かない時とか、憂鬱な時によく気分転換に聞いています。(E)
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ご来場ありがとうございました♪(2016/8/1)vol18
投稿者: HCメンバー
第11回定期演奏会にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
今回もシンガーズパワーでたくさんのお客様に来ていただきました。
思えば前回の演奏会は本番当日にぎっくり腰になり、ドタキャン。高校でオーケストラに入って以来、初めての経験でした。でも、本番に出られなかったことはそれほど残念でもなく(スミマセン)、日々の練習が楽しいんだな~と改めて感じたことでした。
さて、しかし今回のバッハはつらく苦しい修行のよう。後半のハイドンではようやく楽しくなり、やっぱりハイドンは最高。
演奏会に来てくれた友人によると、一緒に来てくれたママ友さんはすっかり気にいってくれたそうで「次回11月もぜひ来たい。右近先生にまた会いたい」と言っていたとかいないとか・・。オオーw(*゚o゚*)w
***
さて、次回の演奏会の曲目は、ハイドンの明るく楽しい108番とドラマチックな39番。
そして、有名なモーツアルトのバイオリン・ビオラのためのシンフォニアコンチェルタンテ。
さらに、おそらく聞いたことがある人は、ほぼいないと思いますが、スウェーデンのモーツアルトとも言われたというJ.M.クラウスの交響曲ハ短調。
短調のフォルテ、しかもハ短調好きの私としてはたまらない一曲です。
指揮者曰く「プログラム的には自信作」、だそうなので、ぜひ演奏会に足をお運びいただければ幸いです。(や)
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本番間近!(2016/7/27)
投稿者: HCメンバー
さて、いよいよ今週末は第11回定期演奏会です!!
今回は、初めての豊洲シビックセンターホールでの演奏会ですが、響きのよいホールとのことですのでとても楽しみです♪
しかも、ホールの片面とステージの背面がガラス張りで外の景色がみられるそうです!(演奏中に開けるのか不明ですが。。。)
そして今回も楽しいハイドンの曲が満載です。今回は明るくて元気な曲ばかりですので楽しい午後のひと時が過ごしていただけることと思います。また、演奏前に行われる指揮者のプレトークもぜひお聴き逃しのないよう!曲に対する興味や理解が深まったと、毎回、大変好評です。
そして、バッハ。これまた大変難しい曲ですが、合唱とオケとソロのバトル?をどうぞお楽しみください。
皆様のご来場をお待ちしています。
なお、古典に挑戦。(2016/7/16)vol17
投稿者: HCメンバー
さて、今回は、夏になると超miniパンツできれいな足を披露してくれるなおちゃんです。演奏会のドレスも数えきれないくらいもっているとか・・。演奏会途中で「お着替え」することもあるのでご注目を!
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「そうや、古典をやろう」でハイドンコレギウムに入ったホルンのなおです。
それまではロシアオケとかマーラーオケで「THE・ホルンカッコイイ」みたいなのばっかりやってたんですが苦手な「和音づくりやアンサンブルの基本」を少人数の古典オケなんかで修行したいなあ、なんて思ったのが入団のきっかけ。
で、古典といえば・・・
バッハ → ミサの人。ミサ=朝。早起きイヤや。
モーツアルト → 高音多いし、色々バレると困る。(ホルンの高音域は、難易度が高い)
ハイドン → なんか地味だから多分バレない →コレやーー!
というわけで創団間もない頃のハイドンコレギウムに見学へ。
なんと、5人くらいしか参加者おらんやん!!(ほぼ初回やからね・・・)
「ヤバイ、この少人数、なおの下手さがバレるあかんやつや・・・」
と思ってUターンで帰ろうと思ったら、
「なおちゃん、服に値札が付いたままだよ!」と、団員さんにツンツンされ。
恥ずかちぃ・・こうなったら責任とってもらわなくっちゃ・・・ で入団しました。
で、入ったはいいものの、朝の練習やし、高音メッチャ多いし!
想像と全然違う、ハイドンの裏切者!!
つーか、ハイドンってこんなにたくさん曲書いとったんかい、感心な人やな!と思いながら、
アワアワ言いつつ、5年以上たった今もまだ泡吹きながら吹いてます。
・・・「高音メッチャ多いし!」とか言ってるわりには、
難易度の高い楽譜は、シレっと隣のホルンの相方のところに置いて他人のフリしています。
おかげ様で、隣のホルンの相方は、戦闘能力が飛躍的にUPし、無双状態。
なおはまだヤムチャのままです。
ちなみに、当初の目的であった和音はそもそもセンスがないみたいで、いまだよくわかりません。
でも、替わりに「なおちゃんの勝因はハイドンコレギウムに入団したこと」だと
友達には言われたりしているので、別のところで効果は出てるぽいので結果オーライです。(なお)
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運と縁♪(2016/7/12)vol16
投稿者: HCメンバー
さて、今回は、練習の後は必ず飲む!というポリシーを貫くNのさんです。(注:HCPの練習は午前中。)
「昨日飲みすぎたから今日は飲まない」と言って入ったお店で、ビール、白ワイン、赤ワインと立て続けに頼まれた日には目が点になりましたが・・・。
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先日のNHK「らららクラシック」に出演されていたN響のファゴット首席奏者の水谷上総さんのお話。
中学から高校2年まで吹奏楽部でユーフォニアムを吹いていたが、オーケストラにある楽器をやりたいと顧問の先生に訴えでたところ、ファゴットなら(空きがある)…と言われて移ったのがファゴットを始めたきっかけだとか。今日本で一番上手な奏者の楽器とのなれそめがそんな消極的なものだなんて驚きます。
プロ奏者の話を引き合いに出すのもおこがましいですが、実は私も高校でユーフォニウム(私が高校生の頃はみんなこう呼んでました。いつごろ表記が変わったんだろう・・・)をやっていて、大学オケでオーボエがやりたいと言ったら、「初心者に管楽器は難しいから弦楽器にしたら?ちょうどチェロが空いているし」と言われて始めたのが出会いです。
子供の頃から飽きっぽく、何をやっても続かなかったのに、それからウン十年も同じ楽器を続けているのだから我ながら不思議です。そもそも吹奏楽部で金管楽器を吹いていたくらいだから、本当はチャイコフスキーとか、ワーグナーとか、壮大で、金管が大活躍する曲が大好きなのに、なぜ自分の志望とジャンル違いのオケに所属しているのでしょうか?
思えば自分から志願して入団したオケは3年で辞めてしまったのに、その後断れない人から言われてしぶしぶ入団した某区オケにはかれこれ15年以上も在籍しています。ハイドンコレギウムには入団して3年経ちますが、ここに呼んでいただいたのも人とのご縁。
個人の技量が問われる少人数のオケで、自分レベルのプレイヤーではなかなか普通はできないような経験を、楽しみながらたくさんやらせていただているし、ここの入団をきっかけにまたご縁が広がって、ありがたいお誘いをいただいたり、運にも恵まれていると感謝せずにはいられません。人生にとって運と縁はほんとうに大切ものだと感じます。(Nの)
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ハイドンコレギウムヒストリー(2016/7/06)vol15
投稿者: HCメンバー
さて、今回はインスペクターのHMさんです。みなさんそれぞれに楽器との出会い、人との出会いがあり、今があるのですね。この不思議な縁に感謝しつつ、少しでも心地よい音楽を皆さんに届けられますように♪
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(第1回演奏会の様子)
今から丁度6年前の2010年7月10日にハイドンコレギウム・プレイヤーズ(HCP)の第1回練習が小田急線沿線のI氏邸で行われました。その時のメンバーで残っているのは、残念ながら指揮者の右近先生と私だけとなってしまいました。
それから今日まで、10回の定期演奏会、5回の東日本大震災追悼演奏会そして昨年実施した5周年記念演奏会等すべての演奏会に参加してきました。第1回定期は指揮者を入れて18人、そのうち現在もメンバーで演奏しているのは6人で、当然“全回出演者”でもあります。HCPメンバーも今では26人まで増えました。過ぎてしまえば、あっという間でしたが、年3回の演奏会を継続させていくというのは、かなり努力を必要とするものでした。その牽引力は“18世紀音楽研究会”の主宰者でもある右近大次郎氏と、仲間であるハイドンコレギウム・シンガーズのインスペクタのF女史の力に負うこと大であると実感しております。この場を借りて改めてお二人にお礼申し上げます。
私がVnを習い始めたのは小学4年の春です。すぐ上の兄が昔習っていた時に使っていた中古の分数(3/4)楽器があった為で、なければ今日の私はなかったと思います。楽器は途中でフルサイズ(東ドイツ製)に買い換えました。当時、公務員であった父の給料では、決して安い買い物ではなかったと記憶しておりますが、母が父を説得してくれた由。
高校3年の初めまで先生についていましたが、受験勉強で中断しました。高校2年の時、「イ・ムジチ合奏団」が来日して開催された、旧産経ホール(大手町)での演奏会のチケットを母にねだって買ってもらい聞きに行ったのを昨日のことのように覚えております。“Vivaldiの四季”に感動しました。この刺激がもとで、一年前に創部されていた弦楽合奏団に積極的に参加するようになり、NHKのコンクールにも出たことがあります。それも、あろうことか指揮者で。曲目はバッハの組曲2番から。(勿論予選だけで敗退しました。)
時は半世紀程飛び、6年前に新宿文化センター大ホールで右近先生にお会いしたのが、今のHCPの活動に参画するきっかけとなりました。昔から、気の合ったメンバーでバロック・古典物を少人数のアンサンブルでやりたいという願いが、古希を迎えるこの年になってから実現できるとは、と感慨無量の昨今です。我儘を聞いてくれた天国にいる母に感謝です。(HM)
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楽器との出会いそしてハイドンコレギウムとの出会い(2016/7/02)vol14
投稿者: HCメンバー
さて、今回はHCP最新人のssさんです。練習場所が使えなくなって困っていたときに、会社の会議室を使えるよう手配してくださり大変助かりました。でもこの会議室、トイレのある地下にちょっとコワイものがあるんですよ~。気になる方はぜひHCPへ!
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大学時代ビオラとの出会いがあり、そのふくよかないぶし銀のような音色に魅せられたのが、楽器をはじめたきっかけです。そして現在に至っております。素敵な、満足のいくような音を出すことは、とても難しく私にとっての永遠の課題です。
ハイドンコレギウム(プレイヤーズ)には、知人が何人かメンバーに参加し活躍していたので、演奏会には、しばしば聴きに行っておりました。しかし、私がそのメンバーになるとは、思いもよりませんでした。
昨年メンバーの方に声をかけていただき、今年の1月から、大胆にも参加させていただくようになりました。今度の演奏会で2回目となります。そして今日、その7月末の演奏会にむけての練習も佳境に入り右近先生の指揮にも熱が増してきました。
ハイドンの全交響曲に挑戦し、その演奏を極めていくという毎回の練習は、とても新鮮です。また、-少人数で弾くアンサンブルでの緊張感があります。
ハイドンに関してこれから挑戦する曲は、まだまだ全曲の半分以上あるようです。そんななかで少しでも、作曲家の意図を理解し、表現していく楽しみを味わうことができればと思うこの頃です。(ss)
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ホルン吹き,合唱に挑戦!(2016/6/25)vol13
投稿者: admin
さて、今回はハイドンコレギウムのホームページを1から作られたHrTさんです。SEさんだったんですね~。原稿が届いた深夜3:45は爆睡中。業界人はこういう時間に仕事するんですね・・。今回のプログラムは管楽器が少なくて練習も少し寂しいのですが、歌っている姿も素敵ですよ!(本当は後ろは見られないので想像)。
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第3回演奏会から参加しているホルン吹きです。ハイドンの頃のホルンは現在のホルンとかなり違うものでした。そのため、ハイドンが書くホルンパートは、ぱっと見簡単な音符で構成されていることがほとんどで演奏も簡単に思えたりするのですが、実は死ぬほど高い音域だったりすることもしばしばで、何度か死にかけました。でも、おかげで多少の高音には驚かなくなってしまいました。慣れって恐ろしいです。
今回の演奏会プログラムの一つであるバッハのミサ曲(合唱曲)ではホルンパートがなかったため、以前から思っていた、「合唱メンバーとして参加!」を決行することにしました。ところが、譜面を渡され、曲を聞いてみたらさあ大変!!音取りが超難しいのです。学生の頃にやったクラス対抗合唱コンクールの延長くらいに考えていたら全く次元が違う難しさでした。ホルンで吹いてしまえば簡単そうな譜面なのですが、歌うとなると百倍難しいです。それでも、何とかHCS(Haydn Collegium Singers)の皆さんに追いつこうと、自分のパート(テノール)を楽譜作成アプリに入力したりして頑張って音とってます。ホルンの百倍練習しています。もはや本業が何だかわからなくなっています(本当の本業はSEなのですが…)。(HrT)
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6/11練習報告~バッハ~(2016/6/15)vol12
投稿者: HCメンバー
さて、今回はさまざまなオケやアンサンブルからひっぱりだこのTNMTさんです。あるときは真っ赤な車で、あるときはチャリで、またあるときは歩いて颯爽と練習場に現れるTNMTさんは、羨ましい限りのアクティブセレブマダムです♪
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6月11日(土)
今日はバッハのミサ曲のオケの練習と、後半は初の合唱合わせをしました。
私の経験から振り返りますと、通常のオケの場合、合唱が入る曲を取り上げても合唱団と合わせられるのは、1、2回がせいぜいで あとはGP,本番と突入してしまうのが常ですが、このハイドンコレギウムは指揮者の右近先生が、ハイドンコレギウムシンガーズも指導していらっしゃることから、合唱団との練習が多く設けられ、オケとしては大変恵まれ有難いことといつも感謝です。
今日は、最初の合わせでしたが、歌が入るとこちらも歌心が伝わり、歌と一体になったり譲り合ったりの微妙なニュアンスもつかむことが出来て、次の合わせに繋がる有意義な練習となりました。
Vnの楽譜はエチュードをさらっているような指がもつれる箇所もあったり、バッハの無伴奏ソナタを彷彿させるようないかにもバッハという箇所もあり、さらえばさらう程、味の出る曲です。
私が師事していたVnの先生が、昔、「バッハのハは日本語のハではなく、Bachの”ch”なので、お腹から出る音、すなわちふか~い音で演奏しなければいけないのですよ」と言われたことを、このミサ曲を浚うたびに思い出します。しかしながら頭でわかっていても楽器で表せないのが何とももどかしく、そのもどかしさといつも闘いながら、少しでもバッハの音に近づけるように精進しなければと我が身を戒めている昨今です。(Vn TNMT)
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ハイドンとバロック音楽(2016/6/11)vol11
投稿者: HCメンバー
さて、今回の担当のTBさんはいつもおだやかでものしずかな方ですが、バロック音楽を語らせたらおそらくハイドンコレギウムでも3本の指に入るマニアックな方です(推定)。新幹線で1時間以上かかる単身赴任先から隔週で練習に参加されるというHCPへの愛は半端ではありません。
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ハイドンコレギウムには第3回演奏会から参加させていただきました。
1回、2回の演奏会を聞かせていただき、自分のようなものが参加して良いものかと思いつつ参加させていただきましたが、大変居心地がよく現在に至っております。基本的にハイドンの交響曲を作曲年代順に演奏してきているわけですが、初期交響曲とはいえ、その作品の多様性には驚かされ、飽きることがありません。
また、作曲当時のウィーン周辺ではまだバロック音楽の名残も残っていたと思われ、ハイドンの初期交響曲での様々な実験や試行だけでなくバロック的な箇所が出てくるのが楽しみでもあります。
これから演奏していくいわゆる疾風怒濤期では、ハイドンがさらにバロック音楽の様式を積極的に取り入れた時期なのでこれも楽しみにしています。(TB)
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士幌とHaydn(2016/6/6)vol10
投稿者: HCメンバー
さて、今回はタバコとギターを愛するekusuさんです。音楽よりゴルフが大事なんじゃないの?と思うことも時々ありますが、ハイドンのこと好きだったんですね・・・!
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皆さんも様々な人生経験の中で培われた音楽からの影響、内面の処理の仕方があるかと思います。
私の音楽とのつき合い方は大分変わっているかもしれませんが、自然と音のみの空間に身を置く事です。そこは人間も物語も音楽理論も介在しない空間です。そこに身を置き五感で音と対峙し無の状態で癒され、それが明日への活力となる、いわゆるパワースポット的な存在がある事が生きがいの一つになっています。
従って音楽を聴く場合はその場所が大きく影響します。
特に思い入れのある曲はその場所以外で聞く事は封印されるのです。
私は北海道に暫く住んでいた事があり、曲とスポットの出会いが度々ありました。その中でも、Haydnの作品は士幌周辺が実によく合います。(もっとも私見では彼の50代以降の作品は世俗的になり合いにくい)
ウィーンでHaydnの家に行き足跡を辿ったりした事もありますが、それより日本人の私的には彼がこの地方に住んで曲を作っていたと解釈する方が自然だと妄想を描いてしまう程です。
士幌をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、帯広の北、30~40キロに位置する十勝平野にあり周囲には糠平、菅野といった有名どころの秘湯があります。
エゾ杉が直線的に連なる平らな大地、牧草を食む牛、上士幌の山々、土の匂い これと相まって彼独特の節回しが牧歌に聞こえてくるのです。
そしてこの場所で私が最も大切にしているのが フルート協奏曲ニ長調 Hob.VIIf:D1です。これは彼にとって唯一存在するフルート協奏曲ですが、実は同時代にウィーンで活躍したレオポルド・ホフマン作ではないかと議論が分かれています。しかし誰も真実は突き止めておらず疑惑は永遠のものとなりつつあります。1、3楽章は他に見られないような独特のリズムで進行します。又2楽章は何物にも代えがたい美しさがあります。私が感じるにホフマンの他の2曲のフルート協奏曲も聞きましたがHaydn独特の感覚に近いと勝手に思っています。
これ以外にも北海道にはそんな感性にうったえる魅力のあるスポットが満載しています。
今一、訳の分からない事を書き連ねましたが、皆さんもいづれかに限らず此処はこの曲と合うという拘りがありましたら教えて下さい。行ってみます。(ekusu)
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楽器とのかかわり、長い中断と再開(2016/5/29)vol9
投稿者: HCメンバー
さて、今回はライブラリアン特別顧問(勝手に任命)のTさんです。版の異なるスコアとパート譜には音の間違いをはじめ、アーティキュレーションの違いなどが多々あるのですが、その違いをチェックして総合的に判断して修正するという緻密な作業を進んで引き受けてくださる大変有難い方!です。
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今から数十年前、中学の吹奏楽部ではユーフォニアムを吹いていたのですが、高校で管弦楽部に入り、オケにはユーフォニアムはないのでチェロかファゴットのどちらにしようか迷い、結局ファゴットを選択しました。しかし、学校には楽器が一本しかなかったため、最初にあてがわれたのはテナー・サックス。仕方なく、その年の秋の文化祭では「アルルの女」第一組曲のソロ(アルト・サックス)を吹いたりもしましたが、サックスという楽器はあまり好きになれませんでした。その後ファゴットに替わり、高校3年の夏までオケを続けることになります。
学校にあった楽器は怪しげな中国製。それでも一応全部の音は出たのですが、困ったのはリード。現在のようにすぐ使えるリードはまったく販売されていなく、先輩の先生が作ったリードをお手本に、自分で作るしかありませんでした。
大学でもオケに入りファゴットを続けようと、購入した楽器は旧東ドイツ製。入門用の楽器でしたが中国製よりははるかにまともで、その後のべ10年以上付き合うことになります。4年間に加え、社会人2年目くらいまでOBとして大学オケに参加、その後C区民オケからK大学OBオケに移って約2年間活動しました。
その後、諸事情によるひじょうに長い中断期間に入ります(一回楽器はやめたと言った方が適切かも知れません)。とはいえ、音楽から離れた訳ではなく、CDは年間100枚以上買っていたし、演奏会も結構通っていました。
楽器を再び始めたのは今から14年前。
きっかけは、大学オケの同級生だった友人がM銀行オケで弾いており、たまたまファゴットに欠員があったため熱心に誘ってくれたこと、さらにその時の指揮者が、私の(ファゴットの)先生だったことなどに因ります。今思えば、本当にこの時、再び楽器を始めて良かったとつくづく思っています。オケはその後の私の人生になくてはならない活動になった訳ですから・・・。
そのM銀行オケに加え、高校OBオケ、大学OBオケ、O区市民オケ、他オケエキストラなどで吹いているうちに約10年(その間に楽器も買い換えました)が経ちました。
そして2013年7月、ハイドンコレギウムの演奏会を聴き、ファゴットは特に募集していなかったにもかかわらず、無理やり入れていただくことになりました。
ハイドンコレギウムは小さな編成のオケのため、ある意味室内楽的なアンサンブルを楽しむことができ、やりがいもあります。そして、ハイドンの初期から中期までのシンフォニーにはファゴットの独立パートはほとんどなく、チェロ、バスと同じ譜面を吹いているのですが、これはこれで面白く、(ソロもないので)気楽に合奏を楽しませてもらっています。(FgT)
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6月2日(木) 【Music Explorer Concert Project】 Ensemble Concert#21 SP
投稿者: HCメンバー
次回7月30日の演奏会でコンサートミストレスをお願いしてる桐朋音大の山根あずささんが出演される演奏会のお知らせです。
【Music Explorer Concert Project】Ensemble Concert #21 SP
【日時】:平成28年6月2日(木)
開場 午後6時、開演 午後6時30分
【場所】調布市文化会館たづくり くすのきホール
全席自由 500円
【曲目】●Saint-Saens (大久保圭子編): 動物の謝肉祭
Roost (Janse編): RIKUDIM
cl青木 萌・加藤 亜希子・白石 百合恵・三井 真穂・久保 陽子・務川 広貴・菊池 優里・加藤 優穂
●Brahms: 弦楽六重奏曲
vl城所 素雅・宮下 琳太郎・va山本 成・野尻 弥史矢・vc金子 遥亮・今泉 晃一
●Reich : WTC 9/11 【日本初演】
vl山根 あずさ・高辻 瑶子・va藤村 もりの・vc三星 渚
●Tchaikovsky: 弦楽セレナーデ
cond榊 真由・MECP Special String Orchestra
詳しくはこちらをごらんください。(MECP ホームページ)
バッハは楽しい?・・(2016/5/16)vol8
投稿者: HCメンバー
さて、今回はちょっと順番をとばして、バッハをこよなく愛するYさんにバッハを楽しむ秘訣を書いていただきました。大学時代の後輩である団員から神チェリストと崇められるYさん。エンドピンのないチェロにもご注目ください♪
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次回演奏会はハイドン、バッハプログラムですが、HCP一部?から「バッハはいまいち面白くないね」との
とんでもない声を聞きます。たぶん合唱との合同練習でガラッと変わるかと思いますが、さらに面白くなる
秘訣をお教えします。
なんて、たいそうなお話ではなく、「そんなのわかってるワイ」レベルのことですがだまされたと思って是非
お試しください。
それは、楽譜に歌詞を書き入れることです。(コラパルテ部)
・・・もうやっている方、えらそうにすみません
今回のミサ曲はラテン語で繰り返しが多いので簡単です。
「ことば」のイントネーションが、フレーシング、アーティキュレーションのガイドになり、より深く「憐れみの讃歌」、「栄光の讃歌」が表現できると思います。
ところで、練習していてハイドンとバッハの時代の違いを感じますが、実は作曲年は20年ちょっとしか離れていません。(バッハ:1738年、ハイドン:1759年、61年)
時代の違いではなく、個性、スタイルの違いなのでしょうか。
250年以上経て極東の地で、この両者の違いを奏法の違いで楽しめる我々は幸せですね。(Y)
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音楽、フルート、ハイドンコレギウム。3つの出会いのお話(2016/5/5)vol7
投稿者: HCメンバー
さて、今回は、超大作です!雑記屋さんといえば私が入団した頃は演奏会で影アナをしてくださる方という以外は謎に包まれていましたが、こうやってHCPに取り込まれてしまったんですね~。
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「ことりがね、おまどでね……」
音楽との出会いのうたです。虚弱で、幼稚園にさえまともに通えなかった私の手を引いて、祖母が連れて行ってくれたYAMAHAの音楽教室。あまりにマイペースな生徒で、しょっちゅう先生をあんぐりさせて、祖母にひどく叱られていたのを覚えています。決められたカリキュラムがつまらなくて、アニメの主題歌とか、歌番組で聞いた歌謡曲とか演歌とか、勝手に伴奏をアレンジして弾きまくっていました。ピアノは遊び道具で、聞いたことのある曲なら楽譜がなくても弾けてしまっていたあのころ。大人になったいまでは、もう、そんな芸当はできません。ただ、いまも音と連動して頭の中で色が浮かぶのは、きっとYAMAHA音楽教室のせいですね。
はじめてフルートを手にしたのは、中学のときなのですが、詳しいことは忘れてしまいました。入学時、身長145センチ、体重35キログラムくらいしかなかった私に、吹奏楽部で与えられた楽器がフルートだったのだと思います。でも1年で体をこわして部活どころではなくなり、高校まではおとなしくピアノと声楽をやっていました。大学に入ったとき、中途半端になってしまったフルートを再開しようとレッスンに通い始め、大学のオーケストラに入団してしまいました。学業そっちのけで、くる日もくる日もオケ。人生の大事な時期に、ひょい、と快楽の方角へ舵を取ってしまったわけです。研究室の先生も留年を本気で心配し、私がゼミを休むと「誰かオケに行って、引っ張ってこい」と同級生に言ったくらい。今は亡き恩師、可愛がってくださっていたのに、ほんとうにごめんなさい。
卒業したあとは一人前に仕事ができるようになるまではフルートどころではなく、出産、子育てもあって二度目のブランク。そして次女を出産直後に敬愛する現在の師匠と出会いました。以来20年あまり。こんなデキの悪い弟子を、放り出すこともせずに指南し続けてくださる師匠に感謝、感謝の日々です。私の楽器は師匠が自分と同じモデルで注文してくれたロンドン生まれのフルートです。つややかで美しい音色が出るはずでした。ところがっ! これがじゃじゃ馬でっ! なかなか言うことを聞いてくれない。あ、いや、すみません。ほんとうは私の技術が追いついていないだけです。それでも、まれに、すごくまれにね、「おやおや」ってにんまりするような音色が出てくれたりする。罪作りな楽器です。
ちなみに、キラッキラしているので、すご〜く高価にみえますが、なんのなんの、弦楽器の方にしてみたら、弓1本にも満たない金額ですよ、きっと。
ハイドンコレギウムの演奏会は、創立して間もないころから聴いていました。右近先生に、ほかのオーケストラでお世話になっていて「楽しいから、ぜひ聴きに来てよ」と言われて。それがまもなく「ね、受付、手伝ってよ」になり、「今度はフルートの出番があるよ」となり……。数年前に、お仲間に入れていただいたときは、うれしかったけど不安もいっぱいでした。レッスンではフレンチスクールの先生の指導を受けているので、18世紀の奏法との違いに右往左往。しかもいきなりの「ドSolo」という局面に脳みそがショートして、ぼ〜としてしまったりすることも。人生は修行だが、音は楽しまなければ音楽にならん。今回のバッハも、その狭間で悶々と悩む日々です。
ハイドンコレギウムは、成熟した大人のオケです。みなさん博学で、ダンディな男性とエレガントな女性ばかり。指揮者の右近先生の頭の中からは、あっと驚くアイディアが、ひょい、ひょい、と出てきます。もしかしたら、本番をいちばん楽しんでいるのは右近先生なんじゃないだろうか……と勘違いしそうになることもしばしばです。サービス精神に溢れた右近先生のアグレッシヴな棒と、そこから紡ぎだされるやわらかい音色の妙味を、ぜひたくさんの方に味わっていただきたいです!(雑記屋)
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