我が家の面白楽器 その1~ヴィオラダガンバ~(2016/12/05)vol33

この記事の投稿者: HCメンバー

HCPチェロ奏者ですが、実はヴィオラダガンバも弾きます。

ヴィオラダガンバを始めた理由は、バッハの「ヨハネ受難曲」30曲目「Es ist vollbracht」ガンバソロを弾くためです。

この曲はハイドンコレギウム次回演奏会「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」第六の言葉につながる楽曲ですが、同受難曲の中核となるAriaで、ハイドンとのアプローチの違いを聞くことも含め是非聞いてみてください、名曲です!

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ヴィオラダガンバは「脚のヴィオラ」と言う意味で画像の通り脚で挟んで弾きます。
私はチェロも脚で挟んで弾きますが、エンドピンが一般的になるのは19世紀後半でそれまではチェロ奏者はみんな脚で挟んで弾いていたんですよ。もちろんハイドン先生の時代のチェロ奏者もそうですね。

 話をガンバに戻して、弓は画像の通り下から支えるように握ります。

だからヴァイオリン族とは逆に、強拍がアップ、弱拍がダウンになります。

これがチェロ奏者にはつらい!形は似てても全く違う楽器として頭を切り替えなければ弾けません。

指板のフレットはガット弦を巻き付けただけなので、調律、調弦によってnsmailフレットの位置をずらして調整、演奏していました。

調弦は基本四度チューニングでギターに似ています。五度チューニングのチェロとは運指がまるで変わりますね。

弦はもちろんガット(羊の腸)です。張力が弱くチェロより音量は出ませんが柔らかく繊細でくすんだ音質です。

日本ではまだまだ演奏会で聴く機会が少ない楽器ですが、古楽が復興してきた今、もっと本来の魅力を発揮すべき楽器ですね。    (F.Y.)

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