我が家の面白楽器 その2~チェンバロ~(2016/12/17)vol34
この記事の投稿者: HCメンバー
我が家のチェンバロですが、イングリッシュ・ベントサイド・スピネットという種類の楽器になります。エジンバラ大学の音楽博物館所蔵の1757年にイギリスで製作された楽器をモデルとしています。
製作者の野村満男先生からこの楽器を譲り受けた経緯について簡単に述べます。
私はヴァイオリンの他にキーボードやリコーダーの演奏もするのですが、キーボードはピアノを使っていました。子供の頃からバロック音楽が好きだったので、チェンバロというのはある意味憧れの楽器でした。
知識としてはその構造や扱いが繊細で難しい楽器というイメージを持っていたため、素人が手を出せるものではなく、自分がチェンバロを所有するというのも考えられないことでした。
その後、縁あって野村満男先生が主催するアマチュアオーケストラに参加することになり、野村先生製作のチェンバロに触れる機会があり、あれこれあって、この楽器が我が家に来ることになったわけです。
楽器について説明しましょう。
イングリッシュベントサイドスピネットは小型のチェンバロで、鍵盤に対して弦が斜めに貼ってあります。このことにより、小型でありながら広い音域をカバーすることができます。
この楽器の音域は、61鍵5オクターブ(GG-g’’’)あります。この音域があれば、バッハ、ハイドン、モーツァルトは問題なく弾けます。(モーツァルト、ハイドンも初期の曲はチェンバロやクラヴィコードのために書かれていました)
あと、楽器が湿度や温度の影響を受けやすいため、色々と調整をしなければなりません。ピアノであれば調律師にお願いすることを全部自分でやらなければなりません。
当然調律も自分でやるわけですが、現在はまだチューナーでやっています。自分で調律するということは好きな音律で調律できるということですので、勉強して色々な音律を試してみたいものです。
そのようなわけで手間はかかりますが、何よりもその音色の素晴らしさに、弾いていて飽きることがありません。(TB)
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